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2026.1.12
BLARE FEST. 2026スペシャルインタビュー公開

これまで2020年と2023 年に行われ、今年2月に3回目の開催を迎える「BLARE FEST.」。

この3年間隔の爆音祭りは、毎年開催が通例となっている数々の「フェス」の中で異彩を放っている。しかしその一方で、 時間をかけてひとつのフェスを作り上げる精細さとナーヴァスさ自体が coldrain の生態を表していると言ってもいいだろう。

coldrainのメンバー曰く「3年間隔と決めているわけではない」とのことだが、黒光りするほど徹底的に磨き上げられた彼らのサウンドの数々を聴くほど、「やらなくちゃいけないからやる」のではなく「完璧な状態になって初めて世に放つ」というマインドが BLARE FEST.にも通底していると理解できるはずだ。

そして何より重要なのは、coldrain の精神性そのものを表現すべく興されたフェスだからこそ、開催周期にしろ出演者のジャンル感にしろ、通例として定着した「型」の一切を拒んでいるという点だ。彼らが自ら標榜し続けてきた「ラウドロック」は今でこそ数多くのバンドの居場所を表す言葉になったが、coldrain がデビューした 18 年前はまだ、「ラウドロック」は海外のポストハードコアやニューメタルから血を受け継いだ音楽性をプレゼンテーションするための記号だった。つまり日本のシーンの中に土壌すら存在していない音楽を広めるために繰り広げた苦闘の数々が coldrain の基盤だと言えるだろうし、居場所のなかった音楽を掲げるためにメロディックパンクやオルタナティヴロック、 V 系の陣地に攻め行って、その度に自身の音楽を拡張してきた道程が coldrain の音楽の独自性になってきた。そういった意味で、パンクロックもポストハードコアもオルタナも V 系も一堂に会している BLARE FEST.は coldrain の音楽細胞そのものだ。

本フェスの前身「 BLARE DOWN BARRIERS」が開催されていた当時は特に日本のシーンを侵攻していく気概が強かったわけだが、coldrain の名前とラウドロックという屋号が広く知られるようになった今も、様々な音楽を食うことで自らの背骨を太く強くしていこうという根本の精神性は一切ブレていない。

本稿は BLARE FEST.の歴史を振り返る主旨のインタヴューだが、BLARE FEST.を覗けば覗くほど、coldrain というバンドの骨格自体が露わになっていった。

Interview : Yajima Daichi

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